手術前の状態

入院当初は、内科的治療(ERCP )のみの予定でしたが、結果が芳しくなく内科入院期間中に手術が決まりました。
そのため、内科的検査・治療から外科に転科し継続しての入院となり、レシピエントの身体状態は長期に渡ってモニタリングされていました(内科入院期間は約3ヶ月になりました)。
今回の術例では、数値で現れる肝機能異常やMayo Clinicの予後予測計算式では移植時期としては適応外でしたが、ERCPの結果により胆管の狭窄が急速に進行していることが分かり、早期の実現に向け動き出しました。
手術前の状態は、インフォームド・コンセントの時に渡された説明資料によると
  1. 病名:原発性硬化性胆管炎(PSC)
  2. 原因:不明
  3. これまでの治療:内科的治療(投薬, 点滴, ERCP等)
  4. 予想される今後の経過:肝不全, 多臓器不全
とされていました。
実際には自覚する症状も殆どなく、そこまで重篤な状態とは外見上は判断できなかったと思います(そう思っていたのは本人だけで、黄疸等見た目で分かる症状もあったようです)。
しかし、手術前に風邪や発熱等感染症の症状があった場合は、入院中の大学病院での手術は難しくなり、最悪転院しての施行となる可能性もあったとのことです。

手術が近づくにつれ、各種検査を頻繁に行うようになりました。
特に血液検査は、ほぼ毎日1回のペースでしていました。
その他、肝臓のCTスキャン, 肝・胆道シンチグラム, レントゲン, 心電図, 呼吸機能, 各種培養(尿・便・鼻腔・喉頭・痰)等を定期的に行っていました。
その他、手術前の精神状態のチェックのため、手術数週間前から精神科の診察が週に1回ありました。