手術後の経過

部屋の移動

  • 手術当日から約1週間は集中治療室
  • その後2週間弱を個室(無菌室)
  • その後退院までの約2週間を一般病室(8人共同の部屋)
というように移動しました。

手術翌日から徐々に身体を動かし始めましたが、ある程度自由が利くようになってきたのは、個室に移ってからしばらく経ってからで、術後10日間程はまだ痛みもきつく、痛み止めの点滴や内服薬も使っていました。
(なるべく早期から動き始め離床できた方が後の回復も早いそうです)

個室に移動後、食事が再開されました。ただし、当初は点滴や腸ろうからの栄養補給も続けたままで、身体を慣らしていく意味合いの方が強かったようです。

腹部エコーによる状態のチェック

エコーによる手術部の検査, 主に血流の確認を継続して行いました。手術後からしばらくは毎日, その後徐々に間隔を開けるようになりましたが、最長でも中2日程度でした。
ドップラーエコーというすこし特殊な機器を使いました。

ドップラーエコー

ドップラー効果により反射した音波の周波数が変化することを利用して、物体がプローブに近づいているのか遠ざかっているのかを判定する機器。
手術の血管吻合部や胆管吻合部に異常がないかを確認できます。
※プローブ:エコー検査装置の探針。検査部位に当てて状態を確認するためのもの。

手術痕の処置

手術後から抜糸した後もしばらくは毎日1回消毒をしていました。
他の手術では消毒は余りしないようになってきているようですが、移植者の場合は感染の問題等から毎日するようになっているとのことです。
抜糸は手術後4週間目に行いました。

ガーゼ交換

手術痕の消毒時に同時に当てているガーゼ類も交換します。
腹水の漏れ等から汚れることも多く、1日3〜4回交換することもありました。

胆管チューブ

通常は、体内から胆管チューブを通って流れてくる胆汁を容器に溜め、量や色を測定しますが、今回はつなぎあわせた胆管と胆管チューブの位置の関係(ねじれて塞き止められていた)で胆汁が流れなかったため、殆ど役には立ちませんでした。
抜去は、手術後4週間目から試行し、何度か上手く抜けなかったものの、退院間際には抜けました。
胆汁が上手く排出されている場合は、退院後もしばらくはつないだままにしておき(手術から約2ヶ月)、量や色の計測を続ける場合もあるようです。

腹部のドレーンチューブ

チューブの抜去は早い段階でしたが、腹水の量はなかなか減らず、その後は抜去部にビニールパックのようなものをつけて受けたり、それでも間に合わないぐらいの量のときにはビニールパックからさらに大きな容器へとつなぎ受けていました。
1日数リットル単位ででていましたが、徐々に量は減っていきました。

腸ろうチューブ

腸から直接栄養剤を入れるために使いました。これも早めに食事が開始されたため、早い段階で使わなくなりました。
ただし、抜去したのは、抜糸や胆管チューブの抜去と同じタイミングで、しばらくは使わないまま体につながれているという状態でした。

弾性ストッキング

弾性ストッキングはその目的のためかなりきつく、また履きっぱなしになるので、蒸れたりすることもあり、体拭きの際は特に気をつけて清潔を保つようにしました。
手術から約2週間使いました。
チューブ類に関しては、退院時にはすべて無い状態になりました。
退院がもっと早期であったり、手術後の経過によっては、留置したまま退院し、外来診察のときに抜去になるケースもあるようです。
個人的には身軽な状態での退院になり、面倒がなくなってよかったです。

合併症

サイトメガロウイルス感染症が出た程度で、特に問題となる合併症は起こりませんでした。感染症が起こってから退院まで、免疫抑制剤の量を減らしましたが、その間も肝機能は安定しており拒絶反応もありませんでした。