10年前、英国留学中に急性劇症肝炎にかかり、脳死肝移植を受けて一命をとりとめた女性が今春、出産。このほどブログを開設して子育て日記の公開を始めた。免疫抑制剤を飲み続けなければならないなどの困難や不安を乗り越え「移植を受けたため、出産は無理とあきらめている女性たちに、私のケースを参考にしてもらえたら」と話している。【川鍋亮】
女性は兵庫県西宮市の主婦、今川真紀子さん(33)。大学4年生だった1996年4月、40度の高熱が出て意識不明となり、「移植をしなければ助からない」と医師に宣告された。英国では生体肝移植は行われておらず、日本から駆けつけた両親は脳死移植の受け入れを決意。入院3日目にドナー(臓器提供者)が見つかり、手術は成功した。
翌年1月に帰国。治療を受けながら、就職もした。2年前に拓さん(32)と結婚し、昨年6月に妊娠が判明した。
「無事に産めるのだろうか」と悩んだ。服用している免疫抑制剤の影響で、自身の体の抵抗力が低下しているうえに、生まれてくる赤ちゃんも抵抗力が弱かったり、発育不全になる恐れを医師から指摘された。「リスクはあるかもしれないが、頑張ってみよう」。寝込んだ時期もあったが4月6日、帝王切開で無事に男の子を出産した。脳死肝臓移植を受けた患者の出産は、日本では2例目だという。
駈(かける)ちゃんと名付けられた男の子は、現在7カ月。早くもつかまり立ちするなど、元気いっぱいに育っている様子をブログにつづっている。
「ドナーの方をはじめ多くの人のおかげで子どもを授かることができた。情報を発信することで、移植をした方々や家族に少しでも希望をもってもらえたら」と今川さんは話している。
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日本移植学会によると、国内の脳死肝移植は、今年8月末現在で32例、生体肝移植は約3800例に上るという。
今川真紀子さんのブログ
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(2006年11月16日 毎日新聞)
投稿者:1-12-bike 日時:2006年12月05日 10:24 | パーマリンク