愛媛県宇和島市の「宇和島徳洲会病院」で昨年9月に行われた生体腎移植にからむ臓器売買事件で、水産会社役員山下鈴夫(59)と内縁の妻で同社社長松下知子(59)の両容疑者が、ドナー(臓器提供者)として不適合だった松下容疑者の代わりに、山下容疑者の親族の男性を病院に連れていったことが2日、わかった。
この男性は移植を拒否したため、松下容疑者が知人女性を妹と偽り、ドナーとして執刀医に紹介していた。県警は、松下容疑者が切羽詰まって、女性に現金などを渡し、ドナーになってもらおうとしたとみて、追及する。
調べや病院の説明によると、山下容疑者は2、3年前から糖尿病の症状が悪化し、移植手術でしか完治しない状態になった。松下容疑者がドナーになることを決意し、昨年4月に2人で執刀医で泌尿器科部長の万波(まんなみ)誠医師(65)を訪れたが、松下容疑者の血液型は不適合だった。
その後、両容疑者が移植に適合しやすい山下容疑者の親族男性をドナー候補として病院に連れていき、万波医師に会わせたが、この男性は乗り気でなく、最終的には拒否したという。
このため、両容疑者は、昨年8月ごろから、ドナーになった女性に、松下容疑者が「血液型は何ですか」などと尋ねたうえで、「うちの人をどうしても助けたい。協力してほしい」などと再三、頼み込んだという。
同じころ、万波医師に対し、「妹では駄目ですか」と言い、女性を検査してもらい、移植に適合することがわかったという。
県警は両容疑者を2日午後、臓器移植法違反容疑で送検する。
(2006年10月2日 読売新聞)
投稿者:1-12-bike 日時:2006年10月03日 00:10 | パーマリンク