多くの若い人に骨髄バンクに登録してもらおうと19日、静岡市清水区折戸の東海大海洋学部で、献血と一緒に登録ができるドナー登録会があった。大学で骨髄バンクの登録会が行われるのは県内初。「静岡骨髄バンクを推進する会」の川瀬和子さんは「ドナー登録というと重く考えがちだが、簡単にできるので多くの人に登録してもらいたい」と呼びかけている。【鈴木英世、本多孝士】
骨髄バンクの登録可能年齢は、昨年3月に下限が20歳から18歳に引き下げられ、同9月に上限が50歳から54歳に引き上げられた。現在、県内には約6000人の登録者がいるが比較的年齢層が高く、登録上限の年齢を過ぎると登録が抹消される。同会が若い世代の登録を求めるのは、登録期間が長く、骨髄のタイプが移植を必要とする患者と適合する可能性がより高くなるため。同会は今回、献血と同時のドナー登録に加え、浜松大でも新入生に登録の資料を配布するなど、若い世代の意識の高まりを期待している。
東海大では「学生に社会問題を考え行動してもらいたい」と体育会にさまざまな提案をしてきた。昨春、献血活動と同時に骨髄移植のドナー登録ができる制度を紹介、体育会が協力を決定し今回の開催となった。体育会渉外局長の大岡弘和さん(19)は「献血するだけでドナー登録ができるということを多くの人が知ることが重要と考えた」と話す。大学としても資料の設置などの協力を検討しているという。
ドナー登録には2ミリリットルの血液採取が必要だが、献血と同時に検査すれば1回の採血で簡単に登録することができ、静岡、浜松、沼津の献血ルームでは常時登録が行われている。適合者が出たときに入院が必要になるが、川瀬さんは「自分の骨髄の一部を提供することで人の命を助けることができる。若さと健康を分けてほしい」と話している。
■ことば
◇骨髄バンク
白血病などの血液の難病患者を骨髄移植で救うためのドナー登録制度。91年に旧厚生省所管の骨髄移植推進財団(東京都)が設立され、各地にドナー登録推進の組織が作られている。現在のドナー登録者数は全国で約24万人(06年2月末現在)。約2000人の移植希望患者全員に骨髄を提供するには登録者を30万人まで増やす必要があるという。
4月20日朝刊
(毎日新聞)
投稿者:1-12-bike 日時:2006年04月20日 13:27 | パーマリンク