臓器授与者(レシピエント), 臓器提供者(ドナー)とも、全身麻酔下で手術を行います、硬膜外麻酔を併用することもあります。
レシピエントの肝臓を全て取った後に、ドナーの肝臓の一部を同じ部位に移植します。
まず、ドナーの肝臓の一部が取り出され、血管や胆管がレシピエントにうまくつながるように体外で調整されます。
レシピエントの肝臓がすべて取り除かれた後、ドナーからの肝臓が移植され、血管が結ばれ血流が再開されると肝臓が働き始めます。その後、胆管をつなぎ合わせ閉腹します。
ドナー→レシピエントへの肝臓の受け渡しがスムースに運ぶよう、それぞれの手術の開始時間, 進行は適宜調整されます。
手術時間は、ドナーが6時間〜10時間, レシピエントが10〜15時間程度となります。
手術後の肝臓は、ドナー, レシピエントとも時間経過と共に徐々に大きくなり、数ヶ月程度で正常に機能するようになります。
これが、腎移植など臓器を失う状態になってしまう他臓器の移植との大きな違いです。ただし、手術前と全く同じ形状, 大きさに戻る訳ではありません。
また、肝臓切除に伴い、ドナー, レシピエント共に胆嚢を摘出しますが、医学的には特に問題ないと考えられています(脂肪分を過剰に摂った場合等、胆汁の分泌が追いつかなくなり下痢をすることなどは起こりえます)。
手術に際し、レシピエントは輸血が必須となります。
輸血量はは約5,000ccとなります。輸血後、肝炎など合併症を起こす場合もあるので、手術数ヵ月後に検査を行います。
ドナーは、輸血が必要なケースはほとんどありませんが、輸血が必要と判断されたは、合併症を防ぐためあらかじめ本人の血液を保存しておき利用する方法をとります。